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あたらしい学びノート

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時代に左右されずしなやかに生きることのできる自分なりの価値観、創造力をどのように育んでいけばいいか、様々な視点からあたらしい学びの形をご紹介していきます。
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#子育て

この秋、自然から学ぶアウトドアなSTEAM体験ガイド

3密を避けながら過ごす新しい生活様式が浸透してきた昨今、密室にならないアウトドア体験が人気を呼んでいる。自然はいつだって学びの宝庫であり、STEAM教育の要素にあふれています。今回は都内近郊を中心に、自然に触れられるスポットを紹介! *お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう! 1. もの遊びを無限に伸ばす 神奈川県逗子市・千葉県佐倉市「原っぱ大学」 大人と子どもの境界を忘れて、自然の中でめいっぱい遊ぶこ

食べることをもっと好きになろう

子どもの豊かな食生活のために、食事について学ぶコラム。できるだけ体に良いものを食べさせようとしても、親の思い通りには食べてくれないのが子どもです。もっと食事を楽しんでもらうために、まずは子どもが健やかに育つ食事について知りましょう。 子どもが健やかに育つ食事とは? 子どもにとって良い食事とは何でしょうか? なるべく農薬の使われていない野菜を使った料理? さまざまな食材をバランスよく使った栄養満点の料理?どちらも正解ですが、一番大切なのはおかずの内容よりもまず、毎日規則正しい

野生のクリエイティビティを育む―未来を生きる子どもたちに必要な「学び」とは?

未来を生きる子どもたちにとって、本当に必要な「学び」とはどんなものなのでしょうか? 今回は、新しい学校のかたちや、子どもたちのクリエイティビティを育む教育について、ミュージアム・エデュケーター会田大也さんにお話を伺います。 「新たな学校」が生まれている 突然ですが、近年、新しいタイプの学校や教育施設が増えてきていることをみなさんご存知でしょうか。そのひとつに、ビジネスの世界などでグローバルに活躍してきた人たちが創り出している新しいタイプの学校があります。象徴的な例としては、

プログラミング思考を育てる知育玩具5選。

STEAM教育の中でも特に注目を集めるプログラミング教育。その基本となるかたちや数の理解を育むものから、実際に指令を出してロボットを動かすものまで、様々なおもちゃが存在します。今回は、デジタル系クリエイターの親たちの間でも人気のおもちゃを厳選しました。 ―― デジタルネイティブ世代に向けて、大きな注目を集めるプログラミング教育。以前、クリエイターや研究者の方々に「自宅でできるSTEAMな学び」について尋ねたところ、多くの人からレゴブロックやゲーム「マインクラフト」が、空間

シュタイナー教育&バウハウス教育に触れられるおもちゃ。

子どもの頃に親しんだおもちゃは永遠のもの。長きにわたって愛されるおもちゃには、STEAMな思考力や感性を引き出す鍵が潜んでいました。今回は、100年前にドイツで生まれ世界中に影響を与えた教育メソッド、シュタイナーとバウハウスに紐づくおもちゃを紹介します。 ―― 子どもの頃、大切にしていたおもちゃのことを覚えていますか? 積み木、ぬいぐるみ、またはライナスのセキュリティ・ブランケット(安心毛布)のように、クッションや毛布を大事に抱えていた人もいるかもしれません。 未就学児

絵本で触れよう、STEAMの世界【2歳〜向け絵本ガイド】

2歳頃から楽しめる、子どもの「どうして?」「なんで?」に応えSTEAMな学びへの扉を開く、とっておきの5冊。しかけやポップアップほか小さい時から触れさせたいユニークな絵本をご紹介。 年中~小学生向けから続くこちらでは、2歳頃から楽しめるSTEAMの学びにつながる好奇心を刺激する絵本をセレクト。親子で一緒に楽しめるユニークな5冊をお届けします。生き物、形の不思議、物の見方、道具の使い方……さまざまな興味を誘う絵本をセレクトしました。親子の新しいコミュニケーションとして、学びの

絵本で触れよう、STEAMの世界【年中〜小学生向け絵本ガイド】

子どもの「どうして?」「なんで?」に応えSTEAMな学びへの扉を開く、とっておきの絵本。物語や図鑑、インタラクティブな仕掛け絵本まで多様性に溢れた5冊をお届け。 月へ行くにはどうすればいい? 石ってどうしていろんな色がある? ……大人ではなかなか即答できない難問も絵本なら詳しい図解つきで丁寧に教えてくれ、さらに、次の学びの世界へ一歩踏み出すチャンスを与えてくれます。今回は、STEAMの学びにつながる好奇心を刺激する絵本をご紹介。子どもたちが何に興味があるのか。そこから絵本

「オタマトーン」開発者、明和電機・土佐信道さんに訊くモノ作りに必要な“学びの手法”

10代に捧ぐSTEAM教育にふれるためのブックリストをゲストが公開&指南。あたらしい時代のあたらしい学びを、とっておきの一冊から取り入れてみませんか? ーーー 電子部品材を製造する工場だった親の代の屋号を使い、アートユニット〈明和電機〉を“設立”した、土佐信道さん(noteはこちら)。魚をモチーフにしたナンセンスマシーン「魚器シリーズ」や、音符の形をした電子楽器「オタマトーン」など機械工学と音楽、アートを軽やかに結びつけ、独自の表現を追求し続けている。モノ作りには、STE

マンガで学ぶSTEAM教育のススメ。

マンガ大国ニッポンにおいて、最も誇るべきは作品数と多様性にあるといえるでしょう。歴史、スポーツ、SF、自然と生命、心の機微、あらゆることを「マンガから学んだ」という方は多いはず。筆者も無論そのひとり。マンガから得た学び・知識が、人生の礎を築いてくれたことは間違いありません。 「学習マンガ」がひらく、新たな世界の扉 マンガは学びの扉をひらく。 その思いに答えるかのごとく、2015年から「これも学習マンガだ!」なるプロジェクトが日本財団主催のもとで始動しています。これは歴史上

クリエイターや研究者が実践する「おうちでできるSTEAM教育」後編

クリエイターや研究者の方々に、「自宅でできるSTEAMな学び」をお聞きした前編に引き続き、今回もさまざまなヒントが寄せられました。 ※CASE1~3は前編からご覧ください。 CASE4: 子どもは好きなことなら、どんどん学ぶ (武蔵大学 社会学部教授の庄司昌彦さんの場合)幼い頃からYouTubeなどに慣れ親しんでいる子どもたちにとって、動画作りはやはり人気な模様。武蔵大学 社会学部教授の庄司昌彦さんのご家庭では、子どもたちにタブレットを渡したところ、知らぬ間にプログラミ

クリエイターや研究者が実践する「おうちでできるSTEAM教育」前編

新型コロナウイルス感染症対策の影響により、自宅学習の機会が増えた昨今。 「子どもだけでじっと座っていられない」 「どう勉強させていいか分からない」 「ふと気づけば毎日ゲームやYouTubeばかり、これでいいの?」 巷のSNSには、そんな声が溢れています。そもそも、学習って何なんでしょう? 与えられたドリルや課題をこなすことだけなのか。学校ってどんな場所だったのか。こんな状況だからこそ、「学び」を考え直すチャンスかもしれません。 科学やテクノロジー、そしてアートの思考や感

音楽は創造的な“遊び”。音楽エデュケーションから学ぶたくさんのこと

音楽を通して、子どもたちに深い学びを提供する。かつてロンドン交響楽団のヴァイオリン奏者だったマイケル・スペンサーさんは、ある時、音楽の持つ本質的な魅力に気がつき、エデュケーターとしての道を歩むようになりました。スペンサーさんが実践する、学校教育にとどまらない、音楽エデュケーションのかたち、そして子どもたちの教育において音楽が果たす重要な役割とは? マイケル・スペンサー 日本フィルハーモニー交響楽団 コミュニケーション・ディレクター エデュケーター、ファシリテーター、ヴァイ

打瀬小学校から始まった「家のような学校建築」の作り方 - シーラカンスK&H

1995年に建築事務所シーラカンスが設計した「千葉市立打瀬小学校」は、オープンスクール型の学校建築における先駆けだ。シーラカンスから改組後のシーラカンスK&Hも、学校関連の案件が全体の7割を占めるという。25年近く前に建てられ今なお小学校建築の指標とされる打瀬小学校と、そこから生み出された学校建築の役割と経験について、シーラカンスK&Hの代表のひとりである堀場弘さんに話を伺った。 堀場 弘 シーラカンスK&H株式会社代表取締役。東京都市大学建築学科教授。一級建築士。1983

山口県発、メディアリテラシー教育拠点〈YCAM〉がつくる「未来の当たり前」を、いま考える

© Yamaguchi Center for Arts and Media〈YCAM〉 テクノロジーがあらゆる進化を遂げるいま、これからの社会を生きる子どもたちの環境は、私たちが想像する以上にずっと、さまざまなメディアと付き合うようになっていくでしょう。そのとき、私たちは彼らに何を伝えていけばいいのでしょうか? “未来志向”の教育プログラムを提案するアートセンター 世界各地でテクノロジー教育が始まる昨今、日本で最先端のメディアリテラシー教育をリードする拠点が山口県山口市に